Boeing

ボーイング747-8
Intercontinental / Freighter


 Boeing 747-8 Intercontinental

2001年に「747アドバンスド(発展型)」という名称で、B747-400の後継機として開発が始まりました。基本設計はダッシュ400を踏襲しつつも、燃費や居住性、環境性能の向上をはかって最新技術を取り入れています。

外見からはっきりわかるのは機体の長さ。主翼の前後で合計6m延長され、収容力が強化されました。機体の長さはA340-600を超え、2017年現在では最も長い旅客機になっています。
また主翼はレイクドウイングチップを備えるなど完全な新規設計となり、空力性能が向上しています。フラップなどの動翼は電子制御のフライバイワイヤが採用されています。ただ水平尾翼と垂直尾翼はダッシュ400と同じ設計であるため、従来通り油圧によるケーブル操作となっているので、全てがフライバイワイヤになっているわけではありません。
エンジンはB787などと同様、エンジン後方にシェブロンがついた低騒音設計。ダッシュ400と異なり、エンジンは米・GE社のGEnxの択一とされました。

機内は基本的にダッシュ400と同様。従来通りのアルミ合金製の機体であるため、気圧や湿度を上げるといったB787のようなことはできません。ただ頭上の荷物棚の設計はB787の技術を取り入れて、収容力を上げつつも圧迫感の少ない曲線を用いたものに変わりました。それにより、機内の対流も改善されました。

…と期待の新装備を引っかけて出てきたベテラン選手でしたが、半ば予想されていましたが販売不振へと陥ります。収容力を重視するならエアバスA380という王者がおり、経済性や航続距離ではB777シリーズやエアバスA350といった双発機でも遜色ありません。過去の大口ジャンボユーザーからはほとんど受注を集められず、プライベート機を含めても50機程度にとどまっています。ダッシュ400が旅客型だけで500機以上製造されたことから考えると…

日本の航空会社では採用例はなく、定期便でも羽田にルフトハンザドイツ航空が来るだけ。たまに成田空港に大韓航空がやってきますが、日本国内では非常にレアな存在です。 

全幅×全長×全高:68.45×76.25×19.35m
離陸重量:447,696kg
航続距離:14,815km
標準座席数:467席(3クラス)
初就航:2012年2月
製造機数:47機
 



Boeing 747-8 Freighter

「インターコンチネンタル」とカッコいい名前のついた旅客型とは逆に、「フレイター」と文字通り貨物用と名付けられたB747-8F。基本的な仕様は旅客型の-8Iと同様ですが、メインデッキ(1階部分)の高さを確保するためにアッパーデッキ(2階部分)が短縮されているのは-400Fなどど共通です。
従来型と同様、鼻先のノーズカーゴドアも健在で、長い貨物を運べる「ジャンボフレイター」の本領を発揮します。

旅客型、貨物型ともに、コクピットはダッシュ400とおおよそそろえられているため、操縦資格は共通です。ダッシュ400との汎用性の高さも-8シリーズの利点。
旅客型は機種名の由来にもなった航続距離8,000海里が確保されていますが、貨物型は航続距離よりも積載量の方が重要になってくるため、航続距離を短くしてペイロードへと振り向けています。

開発は-8Fが先行しましたが、受注が貨物型の方が多かったからです。ボーイングでは初めて貨物型が旅客型より先行した例になりました。

とはいえジャンボ機自体の需要が少なく、-8Fもあと数年で納入が完了する見込み。長物を考えなければ、十分な積載量を持つB777FやA330Fが登場し、結果としてジャンボフレイターの必要性も下がってきています。
ボーイングはすでにB747の生産終了を示唆しており、世界の空を席巻した「ジャンボ機」の時代がまもなく終わろうとしていることを実感させます。

日本では日本貨物航空(NCA)がローンチカスタマーとして導入し、成田を中心に世界各地へ運航しています。海外からはポーラーエアカーゴや大韓航空、カーゴルクスが就航し、旅客型よりは見る機会の多い機材です。

全幅×全長×全高:68.45×76.25×19.35m
離陸重量:442,260kg
航続距離:8,130km
最大積載重量:140.0t
初就航:2010年2月
製造機数:77機
 



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