Boeing

ボーイング747 (旅客型)


Boeing 747-400

1969年に初飛行し、空の大量輸送時代を作り上げたのが「ジャンボ」ことB747-100。性能向上によっていくつものバリエーションが出てきましたが、1988年に初飛行し、B747のベストセラーとなったのがこの-400(ダッシュ400)です。

今まで3人の乗組員が必要でしたが、飛行に必要な機器類のコンピュータ化を行い、航空機関士をなくした2人乗務に変更。数々の機器がハイテク化され、2人に減ってもパイロットの負担は大幅に軽減されています。

システム面のみではなく、機体の細かい部分の設計も変更されました。
主翼の付け根部分の構造を変え、空気抵抗を低減。主翼端には上に立ち上がる「ウイングレット」を装備し、長距離飛行の空気抵抗を減らしています。またエンジンも出力と燃費をより向上させた次世代のものが搭載され、先代の-300に比べると総合で10%もの燃費改善が実現しました。

もちろんB747の象徴とも言える、アッパーデッキ(2階客室)も健在。胴体の形状は-300と同様に、主翼部分まで2階席の後部が続く構造になっています。
客室そのものも荷物スペースの構造が改められ、1人あたりでは2倍近くの容積を使えるようになりました。

純粋なダッシュ400のみで442機が製造され、B747シリーズでは最も売れた機体になりました。2006年以降はさらに世代を新しくした、B747-8シリーズへと引き継がれています。

2017年現在、日本の航空会社からは全て撤退しています。
北アメリカやヨーロッパ、アジアからの定期便は残っていますが、デビューからまもなく30年になること、そして使い勝手のいいB777シリーズの躍進もあって活躍の場は急激に減っています。

全幅×全長×全高:46.44×70.66×19.41m
離陸重量:396,895kg
航続距離:13,445km
座席数:416席(3クラス)
初就航:1988年4月
製造機数:442機


Boeing 747-400M

-400の派生型としては最も早くに開発・製造が行われたのが-400M。
いわゆる「コンビ型」というモデルで、日本語ならば「貨客混載型」とでも言いましょうか。

写真ではわかりづらいですが、機体の左後方に貨物を積み込むための幅3.4m、高さ3.12mの大きな扉を取り付けています。機内の座席を撤去し、ここに大量の貨物を載せることが出来ます。

荷物を載せたとしても、その前方には標準で268席の座席を設定することができるようになっていて、B747の巨体が存分に生かされる構造になっています。

写真のKLMオランダ航空は2016年9月をもって、日本へのジャンボ機乗り入れを終了。韓国のアシアナ航空がわずかに-400Mを投入することがありますが、引退が決定しており風前の灯火です。

製造機数:61機

Boeing 747-400ER

旅客型ではオーストラリアのカンタス航空のみが導入した変わり種が、-400ER。他機種と同様に、航続距離が伸ばされた(Extended Range)モデルです。2002年に初飛行しました。

機体後方床下の貨物室に追加の燃料タンクを装備できるようになっており、めいっぱい入れると航続距離が806km延長。もしくは、その分荷物を6,800kg搭載することが可能になりました。
客室も-400に改善が加えられ、メインデッキ(1階客室)・アッパーデッキともに荷物スペースが拡大されています。トイレも改善が施されており、荷物スペースとトイレの改善は通常の-400でも改修すれば取り付けられるようになりました。

結局、この-400ERの旅客型を6機導入しただけに終わり、他の航空会社は導入することはありませんでした。一方貨物機としてはそこそこの需要があったようで、ERF型として製造が続けられました。

日本へはカンタス航空の羽田~シドニー線で使われており、通常の-400と併せて毎日飛んできています。
とはいえ、到着は早朝、出発は深夜ということでなかなか飛んでいる姿を見るのは難しいです。

製造機数:6機

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