Boeing

ボーイング747 (貨物型)


Boeing 747-400F

1993年に初飛行した、ダッシュ400の貨物型が-400F。コクピットはグラスコクピット(画面が多用されたコンピュータ制御のコクピット)を導入し、2人乗務を可能とした点は旅客型のダッシュ400と同様です。

一方、外見で大きく異なるのはアッパーデッキの長さ。
空力性能で見るとアッパーデッキの長さは主翼にかかるほど長い方がいいのですが、アッパーデッキを長くするとどうしてもメインデッキの高さを圧迫してしまいます。そのため、貨物型ではあえてアッパーデッキを短くし、メインデッキを高く確保できるようにしています。

特徴的なのはノーズカーゴドア。コクピットから下側がパックリ割れて、上に上がります。高さは制限されるものの、横の扉からは積み込めない長い貨物を積み込むことが可能です。

日本では日本郵船グループの日本貨物航空(NCA)が運航しているほか、海外からの貨物機が多数飛来するのでおなじみの存在です。朝の成田空港や深夜の関西空港では、この機体がたくさん飛んでくるところが見られます。

全幅×全長×全高:46.44×70.66×19.41m
離陸重量:396,900kg
航続距離:8,232km
最大積載重量:113t
初就航:1993年11月
製造機数:126機



Boeing 747-400ERF

見かけ上の変化が標準の-400Fと全くないのは、旅客型とそっくり同じ。
主翼や足回りの強化を行って、より重い重量に対応させたのも旅客型と同様です。

重量増加分は982km分の燃料に充てるか、9,980kgの貨物に充てるか、航空会社の需要に合わせて選択が可能です。

日本にもやってくる機体ですが、いかんせん通常の-400Fとの見分けがつかないので、レジ番を調べて初めてわかるものだったりします。

全幅×全長×全高:46.44×70.66×19.41m
離陸重量:412,775kg
航続距離:9,200km(燃料タンク増設)
最大積載重量:123.2t(燃料タンク標準)
初就航:2003年10月
製造機数:40機



Boeing 747-400BCF

旅客型のダッシュ400を改造して登場したのが、-400BCF。

B747の貨物機の象徴であるノーズカーゴドアは、元々が旅客型であるため取り付けられていません。そのため、荷物を積み込むのは機体後方にある貨物用扉のみになります。
長物は積めなくなりましたが、一方で「旅客型のジャンボはいらないけど、貨物を運べる機体が安く欲しい」という航空会社にはうってつけの存在。2017年現在でもアシアナ航空などで、不要になった旅客型のダッシュ400を貨物型に改修する動きが続いています。

日本へもエア・ホンコンを始め、いくつかの会社がBCF型を運航しています。以前は日本航空の貨物部門「JALカーゴ」でも運航されていましたが、経営再建の際に全て引退しています。

全幅×全長×全高:46.44×70.66×19.41m
離陸重量:394,625kg
航続距離:7,593km
最大積載重量:113.5t
初就航:2005年12月(BCF改造機として)



Boeing 747-400LCF

世界中で製造されているボーイング787の部品を効率的に輸送するため、専用に開発されたのが-400LCF、通称「ドリームリフター」です。2017年現在、4機が活躍しています。

日本へは週4回程度、愛知県の中部国際空港(セントレア)だけにやってくる貴重な貨物機です。日本で製造されたB787の各パーツを、アメリカにあるボーイングの工場へと輸送する役目を担っています。

ドリームリフターは全て旅客型のダッシュ400から改造されており、主翼に振動を引き起こす原因となったウイングレットは取り外されています。そのため、ダッシュ400というよりは前世代のジャンボのような雰囲気です。また機体の安定性を増すため、垂直尾翼が標準よりも少し高くなっています。

他の貨物用ジャンボと違い、おしりの部分がバックリと左に開いて、長物を積み込む仕組み。ぜひその独特の積み卸し風景はセントレアに行って見てみてください。

全幅×全長×全高:46.44×71.68×21.54m
離陸重量:362,880kg
航続距離:7,778km
初就航:2006年9月(LCF改造機として)



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