Airbus

エアバス A320ファミリー


A320

1987年に初飛行したA320ファミリーの中心、A320。A310の次に出る飛行機と言うことでA320と名付けられました。元から胴体を伸縮させてシリーズ化する予定の設計になっています。
150席クラスの機体にはボーイング737という強敵がいましたが、あえてそこにリスクの高い新規開発機として参戦。ライバルよりも20年以上も設計が新しいことから、最新の技術が盛り込まれています。

その中で特に特徴的なのが、電子制御になったフライ・バイ・ワイヤ(FBW)。ケーブルを引っ張って油圧で補助翼などの操作を行っていたものを、コンピュータが行います。そのため、従来の大きな操縦桿から、パイロット席の横にあるスティックでの「入力」へと変化しました。
これにより、パイロットの疲労軽減はもちろん、コンピュータが危険な姿勢に陥らないような制御も行っています。

機体の幅・高さもライバルとなるB737より大きく、結果として快適性の向上にも寄与しています。加えて、床下の貨物室にコンテナが搭載可能。バラ積みのB737に比べると、荷役効率も向上しています。



当初はベースとなる-100と燃料タンクを増設した-200がラインナップに上がりましたが、ほとんどの航空会社が-200を選んだため、-100の製造は21機のみで他はすべて-200が製造されています。
製造開始から30年近くが経過するA320ですが、改良と性能向上が行われて現在もなお製造が続けられています。外見上の大きな変化は、主翼の端に三角形の「ウイングチップフェンス(上写真)」に代わり、「シャークレット(下写真)」というウイングレットがついたこと。

2000年代初頭まで日本国内ではANAが飛ばしている程度でしたが、新規参入会社やLCCの出現により、一気に増加。日本でもすっかりおなじみの機体になりました。
今後はANAがA320の次世代型A320neoの導入を決めており、ますます活躍の場が広がっていくことでしょう。

全幅×全長×全高:35.80(SL付)×37.57×11.76m
離陸重量:73,500kg
航続距離:6,100km(SL付)
座席数:150席(2クラス)
初就航:1988年4月

製造機数:4,567機(A320ceo)


A321

A321の機体を7mほど延長し、輸送力を増加させたモデルがこのA321。機体が伸びた分重量が増えるため、足回りや機体の構造の強化、また高揚力装置(フラップなど)にも変更が施されています。もちろんエンジンもA320より高出力なものを搭載し、A320と同じレベルの離着陸性能を確保しています。
A320の弟分ということもあり、コクピットの装備はほぼ同じ。パイロットが共通の免許で操縦することができるように、できる限りすべての仕様がそろえられています。

外見は長さの他、ドアの枚数でも見分けることが可能。A320では機体の前後に大きいドアと、主翼上に小さいドアが2つ。A321では主翼上を避け、大きなドアが4つ装備されています。
標準型の-100の他、長距離型の-200が用意されていますが、A320と同様ほとんどの注文はA321-200に集中しているようです。



A320と同様、シャークレットを装備した機体も多く飛んでいます。これもA320と同様ですが、A321もエンジンなどを次世代のものに変更するA321neoが開発中です。

日本の航空会社ではANAが運航していましたが、A320と異なるエンジンを採用したために整備性を理由にいったん手放しました。改めて2016年度にA321ceoを、2020年度からA320neoとエンジンをそろえたA321neoを投入することを決めています。

全幅×全長×全高:35.80(SL付)×44.51×11.76m
離陸重量:89,000kg
航続距離:5,950km(SL付)
座席数:185席(2クラス)
初就航:1994年12月

製造機数:1,616機(A321ceo)

A319

A321とは逆に、A320の機体を4m弱縮めて33.84mとしたのがA319。標準の座席数も26席減っています。やはり見た目はA320そっくりですが、横から見ると明らかに機体が短いのでよくわかります。また、主翼上の非常ドアも2つから1つに減っているのも識別点です。

A320、A321と同様にneo化が行われる予定。日本の航空会社では採用例も予定もありませんが、中国からの定期便で多く飛来し、割と見る機会の多い機体です。

全幅×全長×全高:35.80(SL付)×33.84×11.76m
離陸重量64,000kg
航続距離:3,519km
座席数:124席(2クラス)
初就航:1996年5月

製造機数:1,467機(A319ceo)

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A318

A318はA320ファミリーの中で最小の機体であり、エアバスが製造している旅客機の中でも最も小さいもの。座席数は100席ちょっとのローカル線向けの機体で、需要も今後限られる見通しと言うことから、コストアップにつながるneo化は行われません。
短いA319の機体をさらに3m近く縮めている、それだけの機体です。その分垂直尾翼の安定性を向上させるため、他のファミリーに比べてわずかに背は高め。

やはり国内では微妙な立ち位置となるため採用例はありません。ほとんどの機体がヨーロッパに集中しており、日本では時々プライベートジェットで見られる程度のかなり貴重な存在です。

全幅×全長×全高:34.10×31.44×12.56m
離陸重量39,035kg
航続距離:2,707km
座席数:107席(2クラス)
初就航:2003年7月

製造機数:80機

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